1. |
魔法使い
05:18
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お気に入りの棒きれ 振り回す その軌道の先には
きっと鮮やかな魔法が 宿っているんだね
君は偉大な魔法使い 何故か 僕は悪者扱い
布団の海を泳いで 枕の小島でバトル
僕にはもう見えない 君と同じ光が 世界が見えていない
残念ながら どうしようもなく大人さ
だけど思うよ UFO 幽霊 オーパーツ
在った方が素敵と思える事は取り敢えず片っ端から信じてみるのもいいかなって
出鱈目 無計画 おかしな生き方してきた自分でさえ
そんなもんは無い 出来っこない 甘くない 無理だ 無駄だ 諦めなさいと
恐ろしくつまらない まるで呪いのような言葉達を君に
かける必要を感じる日が やって来てしまうのだろうか
なるべく沢山の事 「やってみよう」って 言ってあげられるように
そして そんなふうに言える人に やがて君がなってくれますように
僕にはもう見えない 君と同じ光が 世界が見えていない
残念ながら どうしようもなく大人さ
だけど思うよ 妖怪 UMA タイムトラヴェラー
居た方が愉快と思える物は取り敢えず片っ端から信じてみるのもいいかなって
出鱈目 無計画 おかしな生き方してきた自分でさえ
そんなもんは無い 出来っこない 甘くない 無理だ 無駄だ 諦めなさいと
恐ろしくつまらない まるで呪いのような言葉達を君に
かける必要を感じる日が やって来てしまうのだろうか
なるべく沢山の事 「やってみよう」って 言ってあげられるように
そして そんなふうに言える人に やがて君がなってくれますように
お気に入りの棒きれ 一振りで忽ち氷漬け
瞬きも我慢してるから 放ったらかしでどこか行かないで
君は偉大な魔法使い
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2. |
名無し
03:10
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夜間工事のランプ達 出会ってはズレてく点滅に
沢山沸かし過ぎて 行き場失ったお湯に
その名無しの何かに 空想のカメラを構える
その名無しは 僕に焼き付く あぁ
欠伸と背伸びの向こう側 聞こえてくる重たげな音に
目覚まし時計よりも 早く起きてしまった朝に
その名無しを誰かに 伝えられまいかと考える
その名無しは 忽ち消える あぁ
その名無しの何かに 透明な絵筆を構える
その名無しは 描きかけのまま あぁ
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3. |
夜道
07:27
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時々感じる孤独 疲れて飲み干す猛毒
心の底から愛を君に捧げるよ アイウォンチュー
言葉はいつでも素敵 若い頃はみんな無敵
骨抜きになるよ細胞 傷だらけなのさアイウォンチュー
さあ行こう 明日へと向おう カラリと笑って
されども感じる孤独 本物ではない孤独
お腹の底から歌おう デュビラパラリララパラブーイエー
さあ行こう 明日へと向おう カラリと笑って
君はいつだって素敵 髪の匂いさえ素敵
すれ違うヘッドライト 照らしだしてくれアイウォンチュー
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4. |
つくる
04:16
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ゼロをイチにする そのイチを磨き上げる
たったそれだけの事 たったそれだけの事
たったそれだけの事が 世界を押し広げる
たったそれだけの事が この部屋に縛り付けている
一点を見詰めて 月火水木金土日
真っ白なパズルの前で 月火水木金土日
此処では無い どこか 今では無い いつか
出会うことすら出来ない 誰かに手紙を書く
たったそれだけの事が 胸を一杯に満たす
たったそれだけの事が 僕を壊し 僕を直す
一点を見詰めて 月火水木金土日
真っ白なパズルの前で 月火水木金土日
たったそれだけの事で 月火水木金土日
たったそれだけの事が 月火水木金土日
波に運ばれて 打ち上げられた言葉
そんなふうに 君の宝物になれたなら
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5. |
本になる人
05:12
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人は皆 人生を編んでいる
知らず識らずのうちに 物語は生まれる
この世には 本になる人がいる
バカだなと思うけれど 少しだけ憧れる
目の前の暮らしに手を動かし
答えなど無いのだと 頭では解っている
だけど ふと 手を休めたときには
余計な考え事ばかり浮かべてしまう
あぁ こんな話し 笑って聞いてくれればそれでいい
なんて情けない これ以上無いってくらい格好悪いアイデア
何故だろう まだ上手くは説明出来ないけど
偉大だとか多大だとか重大 そんなドラマを求めてるようでいて
折角生きたこの世界と もっと関わり合いたかった
もっと遊びたかった そんな気持ちのままで
いつかフッと消えてしまうのが 無性に虚しい 無性に悔しい
お墓なんて要らない 位牌も戒名も骨も要らない
物語る価値のある人生 物語る価値のある人生が 欲しくて
僕は今 歌を吐き出している
知らず識らずのうちに 物語は生まれる
そんな聞こえの良い台詞に
しがみつく様に
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6. |
コンティニュー
04:51
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曇った窓には曇った僕が いつものように映っている
何をするんでもなく夜を更かし 飛んでく枯葉の音を聞く
あなたはあなたで涙を流し 朝にはきっと笑っている
嘘かホントかは知らないけれど 何だか悲しい事を言う
僕らは別々だけれど どこかがちょっぴり似ているのね
そんな部分を語り合えたらなぁ
くだらない冗談だったり 安くておいしいものだったり
毎日の喜び 語り合えたらなぁ
大きく手を振りあいさつするよ あなたも友達と楽しそう
何事も無かったよな顔して 僕らは今日を続けてゆく
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7. |
解けない魔法
04:33
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君に解けない魔法かけて 僕のものにしてしまいたくて
後ろからそっとステッキを振ってみるけれど
先に魔法にかかったのはきっと僕のほうだったのさ
ほら また今日も眺めてる窓の外
ホントは話が出来るようになりたいだけだよ
君の瞳の中に映していてほしい
まるで見えない糸に絡まって引っ張られているみたいに
君のいる場所に引き寄せられてゆくよ
ほうきにでも乗って君が暗くよどんだ僕の街に
今すぐ飛んで来てくれたらいいのに
意味も無くひとりうろうろして君を探すけど
後ろ姿見付けるたび逃げ出してしまう
いつか解けない魔法解けて 君を忘れてしまえたら
僕には一体何が残るのだろう?
気まぐれな君のゲームに負けてしまったような気分
ほら また今日も眺めてる窓の外
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8. |
たこやきたべたい
04:13
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君は知ってるかい 普通じゃないあいつを
とても手の込んだ ヘンテコなあいつを
俺にとっての最高のご褒美なのさ
御天道さんに別れを告げたこの街
通り抜ければ カレーや味噌汁の匂い
俺が欲しいのはあのまん丸いあいつだけ
たこやきたべたい たこやきたべたい
ソースの香り かつお節のダンス
たこやきたべたい たこやきたべたい
今夜おまえを 転がし続けるだけ
君は知ってるかい タコの頭の本当の位置を
そしてどうしてタコスミパスタが無いのかを
俺にとって今そんなことはどうでもいいのさ
たこやきたベたい たこやきたべたい
マヨは適量 青海苔の絨毯
たこやきたべたい たこやきたべたい
今夜おまえを 転がし続けるだけ
たこやきたべたい たこやきたべたい
紅ショウガの風味 やはり爪楊枝
たこやきたべたい たこやきたべたい
とろとろの中に 弾むあの感触
美味しいのがたべたい けど近所じゃ売ってない
少ないのに高い たこやき器があったなら
たこやきたべたい たこやきたべたい
今夜おまえと 転がり続けるだけ
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9. |
ほうれんそう
04:34
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いい曲だねって言われたくて たくさんのもしもを 知らんぷりしてきた
いい曲だねって言われたくて か細い夜道を ひたすら歩いた
僕の歌はいつも ほうこく れんらく そうだん
ノイズ混じりでも 君に届いているかなあ
トトト ツーツーツー トトト トトト ツーツーツー トトト
夢と現を抱えて ひげもじゃになって
BGM止まりか 悔しいな 悔しいな
ほっこりだけか 悔しいな 悔しいな
音楽にいつも 助けられてきた
今やもうこれがなけりゃ僕は 鎧剥がされた素っ裸のアーサー
だから いい曲だねって言われたくて たくさんのもしもを 見て見ぬ振りしてきた
いい曲だねって言われたくて それだけが外へと 連れ出してくれた
僕の歌はいつも ほうこく れんらく そうだん
弱々しいけど 君に届いているかなあ
トトト ツーツーツー トトト トトト ツーツーツー トトト
あの山の向こうへ アンテナを広げて
BGM止まりか 悔しいな 悔しいな
またほっこりだけか 悔しいな
返せるものは たったこれっぽっちか
これからも他愛なくてちっぽけな自分と 生きていくしかないのだろうか
イヤダ イヤダ イヤダ イヤダ イヤダ
まだまだ磨けば光るはずなんだ
イヤダ イヤダ イヤダ イヤダ イヤダ
身の程に合わないことがもっとしたい
もっと自分が選んだ服が着たい もっと自分が選んだ未来が見たい 知りたい
あの日サヨナラしたたくさんのもしも達に 笑顔で手を振りたい 胸を張りたいんだ
いい曲だねって誰かが 言ってくれたときから こんな面白いことは他に無い と思った
どんな手を使ってもしがみついていたい その願いは跡切れ跡切れながらも 今ここに続いてる
僕の歌はいつも ほうこく れんらく そうだん
だからもっと君の声も 届けておくれよ
いい曲ってなんだ? って 突っ込んでおくれよ
全然好きじゃないよ って ケンカしにおいでよ
僕の歌はいつも トトト ツーツーツー トトト
僕の歌はいつも トトト ツーツーツー トトト
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10. |
そしれ
04:21
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何千回 何万回 弾いたのだろうか
教則本 睨み 指を乗せていく
これは ジーメジャー
僕が初めて 覚えたコード
何千回 何万回 弾いたのだろうか
6弦から 1弦まで 全て音を出す
これは ジーメジャー
僕が初めて 覚えたコード
出来ない事に憧れて
出来る事を並べて
得手が増えて 不得手が見えて
出来る事を続けて
何千回 何万回 弾いてきたくせに
君に教えてる僕もまだ 完成していない
これは ジーメジャー
僕が初めて 覚えたコード
聞いて下さい これが僕の今
聴いて下さい そしれのそしてを
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11. |
旅のもの
07:24
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小田晃生 / Kohsey Oda Yamanashi Prefecture, Japan
小田晃生
おだこうせいKohsey Oda
1983年生まれ - 岩手県住田町出身
音楽家・シンガーソングライター
Born in 1983 - Japan
Musician, singer-songwriter
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