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Home Alone Live vol​.​24

by 小田晃生 / Kohsey Oda

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1.
君を眺めてると 君を眺めてると  時間が過ぎてしまうこと なんだかこわくなった 君と話してると 君と話してると  歳をとってしまうことが 初めてこわくなった 狭い狭い部屋に大事なものが増えてく 足の踏み場も無くなった頃 いくつかは旅立ってしまうのだろう 君と暮らしてると 君と暮らしてると 煤まみれの僕の窓 こじ開けられた気分だ 僕がおそれること 僕がおびえてること 聞こえなかったふりして 丸めて食べてしまった それでも僕の工場は 次から次へと煙を吐き 誰ひとり欲しがらない 不器用な玩具を作り続けてる このまんまで良いのかなと 考えている暇は見付けられない やっとこさ考え始めた頃 もう眠たくなってしまうのだろう 世界中の辞書にも おとぎ話のなかにも この想いへの手がかりは 載せられてなさそうだな 君を眺めてると 君を眺めてると  時間が過ぎてしまうこと なんだかこわくなった いつか消え去ってしまうことが 僕はこわくなった
2.
寒い朝 窓を開いてみれば 風が運ぶよ灰色の冬のにおいを しんしん静かな雪のダンス どうやらそれは一晩中続いたみたい ららら 僕はしっかりぶ厚い服着て 手袋 マフラー 耳当て 長靴も履く 空から降りてくる雪の粒を 捕まえようと口を開けて 学校へと歩く    ららら 楽しかったこと 苦しかったこと 小さな出来事が僕を作っている  汗をかきながら滑りながら走り回ったり 雪かきの山 思い切り突っ込んでみたり どろどろになって凍えて家へ帰れば こたつの中でいつの間にか眠ってしまう ららら ある朝 窓を開いてみれば 風が運ぶよ懐かしい冬のにおいを 雪はもうあんまり降らないけど 少しだけ僕に時間旅行させてくれる
3.
いつもより燥いだ 可愛らしい笑顔 冷たい氷が 今日のダンスフロア だけど僕 スケートって初めてなの スッテンのコロリンよ 立つだけで精一杯 膝ガクガク ブルブル あちらではちいちゃい女の子が クルリンと 素敵な空中ターン 10点 10点 だけど僕 実は初めてなの 0点のスッテンテン お尻でお餅がつけるよ ペッタラコのペッタンコ 穴があったら入りたいよ あぁ惨め! 手袋越しでも 君の熱を感じる 誰にも内緒で このパーティーを抜け出そう ところが迂闊に動きだせば すぐスッテンのコロリンよ その手を離さないでいて ガクガク プルプル むこうからはシワシワのおじいさんが シャッシャッシャッ 駆け抜ける なんとも見事なフォームとストローク だけど僕 ずぶずぶの素人 0点のスッテンテン 頭をぶっつけては星クルクル チカチカ たんこぶ 痣だらけ もうこんなのやめた!  哀れな僕だけ取り残して 君は 優雅に 蝶々のように 飛んでいってしまうの? ちょっと待って ひとりで置いていかないで 放ったらかさないで 支えて 掴まらせて 引っ張って 連れてって 悪戯のつもりかもしれないけれど 絶体絶命 ってのは大袈裟 でも助けて ほら少しずつコツを掴んで スーイ スーイ だんだん調子づいてきた スーイスイ スーイスイ 君は名コーチ こりゃ悪くない! 人生 躓いて転ぶこともあるさ 僕と一緒に越えてこう 手に手を取り合って
4.
湖上 03:46
ポッカリ月が出ましたら、舟を浮べて出掛けませう。 波はヒタヒタ打つでせう、風も少しはあるでせう。 沖に出たらば暗いでせう、櫂から滴垂る水の音は ちかしいものに聞こえませう。――あなたの言葉の杜切れ間を。 月は聴き耳立てるでせう、すこしは降りても来るでせう、 われら接唇(くちづけ)する時に月は頭上にあるでせう。 あなたはなほも、語るでせう、よしないことや拗言や、 洩らさず私は聴くでせう、――けれど漕ぐ手はやめないで。 ポッカリ月が出ましたら、舟を浮べて出掛けませう。 波はヒタヒタ打つでせう、風も少しはあるでせう。
5.
雪の宵 02:37
ホテルの屋根に降る雪は 過ぎしその手か、囁きか      ふかふか煙突煙吐いて、   赤い火の粉も刎ね上る。 今夜み空はまつ暗で、 暗い空から降る雪は……   ほんに別れたあのをんな、   いまごろどうしてゐるのやら。 ほんにわかれたあのをんな、 いまに帰つてくるのやら   徐かに私は酒のんで   悔と悔とに身もそぞろ。 しづかにしづかに酒のんで いとしおもひにそそらるる……
6.
いつもと違う帰り道 不意に見付けた曲がり角の先 小さな変化と近道を 期待して踏み込んだはずだった 幅の狭い路地の両脇には 古い平屋が並び 家それぞれの頼りない 玄関灯りを辿り歩く 咳払い ナイター中継 会話は聞こえない 人らしき気配だけが 無愛想に漂っている 言葉に出来ない 仄かな心地悪さ 此処に長くは 留まれない 闇に囲まれた 臆病なよそ者 微かな煙草の煙の匂いで 家先に立つ人物に気が付く ランニングシャツにサンダルとトランクス 表情は黒く塗り潰されて だけどオレンジ色の小さな火が 監視カメラの様に こちらを向いた 通り過ぎたあと 静かに早歩き 背骨の辺りが落ち着かない 言葉に出来ない 仄かな心地悪さ 此処に長くは 留まれない 闇に囲まれた 臆病なよそ者 愚かなるよそ者 手足は脳味噌を裏切って 喉はカラカラ ミステリーとホラーの斑模様を彷徨って いつもと違う角度から 不意に飛び出た馴染みのある道 息子が何か駄々を捏ねる声が 家の外まで聞こえてくる  いつもと違う帰り道 想像力に殺されかけた夜道 月は砂漠の国の剣のように ほっそり欠けて尖っていた
7.
夜道 08:00
時々感じる孤独 疲れて飲み干す猛毒 心の底から愛を君に捧げるよ アイウォンチュー 言葉はいつでも素敵 若い頃はみんな無敵 骨抜きになるよ細胞 傷だらけなのさアイウォンチュー さあ行こう 明日へと向おう カラリと笑って されども感じる孤独 本物ではない孤独 お腹の底から歌おう デュビラパラリララパラブーイエー さあ行こう 明日へと向おう カラリと笑って 君はいつだって素敵 髪の匂いさえ素敵 すれ違うヘッドライト 照らしだしてくれアイウォンチュー
8.

about

2021年12月26日(日)に自宅作業部屋から配信した弾き語りライヴの音源です。この日、ちょっとだけ風邪気味で、鼻声になっています。

~~~~~~~~~~~~~~~~

It is a live performance that was streamed from my work room on Dec 26, 2021.I had a bit of a cold this day, so I had a nasal voice.

credits

released December 31, 2021

license

all rights reserved

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about

小田晃生 / Kohsey Oda Yamanashi Prefecture, Japan

小田晃生
おだこうせいKohsey Oda

1983年生まれ - 岩手県住田町出身
音楽家・シンガーソングライター

Born in 1983 - Japan
Musician, singer-songwriter

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