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Home Alone Live vol​.​22

by 小田晃生 / Kohsey Oda

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    Purchasable with gift card

      ¥500 JPY  or more

     

1.
君を眺めてると 君を眺めてると  時間が過ぎてしまうこと なんだかこわくなった 君と話してると 君と話してると  歳をとってしまうことが 初めてこわくなった 狭い狭い部屋に大事なものが増えてく 足の踏み場も無くなった頃 いくつかは旅立ってしまうのだろう 君と暮らしてると 君と暮らしてると 煤まみれの僕の窓 こじ開けられた気分だ 僕がおそれること 僕がおびえてること 聞こえなかったふりして 丸めて食べてしまった それでも僕の工場は 次から次へと煙を吐き 誰ひとり欲しがらない 不器用な玩具を作り続けてる このまんまで良いのかなと 考えている暇は見付けられない やっとこさ考え始めた頃 もう眠たくなってしまうのだろう 世界中の辞書にも おとぎ話のなかにも この想いへの手がかりは 載せられてなさそうだな 君を眺めてると 君を眺めてると  時間が過ぎてしまうこと なんだかこわくなった いつか消え去ってしまうことが 僕はこわくなった
2.
とんがり山を車で越えて となり町にひとつきりの映画館へ チケットもぎのおじさん こんにちわ となり町にひとつきりの映画館へ ひとつきりの映画館はとても古いから上映中の映画もひとつきり 「これがなくっちゃ」と父さんはポップコーンとパンフレット買ってくれる 跳び上がるほど大きな音で僕の心臓はドキドキする 見逃すまいとトイレに急ぐ僕はささくれたドアでひざっこぞうにケガをした 忘れてしまうこと なくなってしまうもの ちっぽけなうたにしてつぶやくよ 傷も目立たなくなった頃 僕はなんだか大人になっていた 父さんも母さんも歳をとった 僕はなんだか大人になっていた そしてひざっこぞうの傷あと見るたび思い出話がしたくなる 僕の町は土の匂い となり町は海風と潮の匂い 休みの日でも空いててさ シートもそんなに柔らかくはないんだな ちゃんとまだ残ってたらいいなぁ となり町にひとつきりの映画館さ 今度は僕が自分で買うよ チケットとポップコーンとパンフレット
3.
なんでこんなふうになっちゃったのだろう もうそんな理由は思い出せなくなってしまっているよ なんであんなこと言っちゃったのだろう 僕からねじれひねくれて飛び出してきたマモノの仕業さ ひとりぼっちの帰り道はすこし悲しい 石ころけってても 犬をなでても ぼんやり考えてる 君と仲直りしたいんだ 君と仲直りしたいんだ 僕らきっとお互いさま 何かジュースでも一杯やろうじゃないか 君と仲直りしたいんだ だけどすこしだけこわいんだ いつか観たミュージカルみたいに 歌って君と話せたらいいのに 君と話せたらいいのに どんな顔して会いにいけばいいだろう いつもなら楽しいはずのトムとジェリーも笑い事にはできない ひとりぼっちの毎日はとっても悲しい 電話が鳴るたび お客さんが来るたび やっぱり気になってる 君と仲直りしたいんだ 君と仲直りしたいんだ  僕ら頑固者になるには ふたりともまだまだずいぶん若いじゃないか 君と仲直りしたいんだ だけどすこしだけこわいんだ いつか観たコメディアンみたいに 笑って君と話せたらいいのに 君と仲直りしたいんだ 君と仲直りしたいんだ 能天気なミュージカルみたいに 歌って君と話せたらいいのに 踊って君と話せたらいいのに
4.
いつもより燥いだ 可愛らしい笑顔 冷たい氷が 今日のダンスフロア だけど僕 スケートって初めてなの スッテンのコロリンよ 立つだけで精一杯 膝ガクガク ブルブル あちらではちいちゃい女の子が クルリンと 素敵な空中ターン 10点 10点 だけど僕 実は初めてなの 0点のスッテンテン お尻でお餅がつけるよ ペッタラコのペッタンコ 穴があったら入りたいよ あぁ惨め! 手袋越しでも 君の熱を感じる 誰にも内緒で このパーティーを抜け出そう ところが迂闊に動きだせば すぐスッテンのコロリンよ その手を離さないでいて ガクガク プルプル むこうからはシワシワのおじいさんが シャッシャッシャッ 駆け抜ける なんとも見事なフォームとストローク だけど僕 ずぶずぶの素人 0点のスッテンテン 頭をぶっつけては星クルクル チカチカ たんこぶ 痣だらけ もうこんなのやめた!  哀れな僕だけ取り残して 君は 優雅に 蝶々のように 飛んでいってしまうの? ちょっと待って ひとりで置いていかないで 放ったらかさないで 支えて 掴まらせて 引っ張って 連れてって 悪戯のつもりかもしれないけれど 絶体絶命 ってのは大袈裟 でも助けて ほら少しずつコツを掴んで スーイ スーイ だんだん調子づいてきた スーイスイ スーイスイ 君は名コーチ こりゃ悪くない! 人生 躓いて転ぶこともあるさ 僕と一緒に越えてこう 手に手を取り合って
5.
夜 田んぼと田んぼに挟まれた道の途中 風は静か ひとりぽっち 僕は立っている 真っ暗闇の中で これは瞼の裏なのか 目の前の風景か まばたきしても なにも変わらない 真っ暗闇の中で そこにあるはずの身体も 足の下の地面も 曖昧に不確かに溶けて 僕はひとときの宇宙飛行士  やがて瞳は 月の届ける青い僅かな光を なんとか捉まえて ゆっくりと進んだ 夜 田んぼと田んぼに挟まれた道の途中 僕はわざと 持っていた懐中電灯 消してみたくなったのさ
6.
大きな湖ありました 真ん中に島が浮かんでて 椰子の実 ふたつ転がってるよ さあボートに乗り込み出発だ 湖の底にはおまんじゅう ガブリッと歯型をつけちゃうぞ 雲がモクモクわいてきて ズバッとカミナリ光ったよ 島からヘビが逃げ出せば あっというまにわたしの大好きな あれ 枯れ木がぽつんと立っている 周りはグルっとお散歩コース ボールがゴロゴロ転がってきた 三角定規も飛んできた ボールからピローンと毛が生えて その毛が伸びて伸びて伸びて三角定規に絡みつく 驚いた枯れ木に火がついた けむくて涙がポロンポロン まあるいメガネをかけたなら あっというまにわたしの大好きな あれ それを光にかざしてみれば あれれ
7.
いつもの目覚まし時計がガタガタ鳴って 僕はぼんやりと時計の頭を叩く 燃えるゴミだけ出したなら 今日はお休み 黄金の二度寝タイムの始まりだ ふかふかの眠りに心をうずめると 遠くからゴトゴト大きな馬車がやってきて 黒いローブをかぶった男はおじぎしながら ネムネムの国の使いの者だと言うのです わくわく馬車に乗り 深呼吸の森を抜ける 心地よい揺れに そこでも居眠り 泡のようなメロディー 僕を呼んでる 目の前で揺らめく ネムネムの国 なにが起こるかはいつもわからない それがこの国 きっと王様が決めてるのかもしれないね 悲しかったり怖かったり 時々意地悪もしたりして 困っている僕をあくびしながら眺めてる 今日は宙返り 自由自在に飛び回り いろんな国々旅する 見たこともないくせに 泡のようなメロディー いつも聞こえる 儚くて素敵な ネムネムの国 いつもの目覚まし時計がガタガタ鳴って 僕はぼんやりと時計の頭を叩く 気付けばあららもう次の日 けど今日もお休み 黄金の二度寝タイムの始まりだ
8.
オレとボクとワタシと ワシとオイラとジブンと オレとボクとワタシと ワシとオイラとジブンと 鏡よ鏡 のぞき込み 見れば見るほど マミムメモ オレはボクでワタシで ワシはオイラでジブンで ミーミーミー この身にぴったりなミーミーミー ミーミーミー 耳にもしっくりなミーミーミー 形探して彷徨って らしさ巡りの旅人 旅人というよりも迷子 失う後ろ姿のヒント 慌てて 焦って ばたついても顔に出さぬようにするけれど キミとオマエとアナタには どんなふうに映ってるの? ミーミーミー この身にぴったりなミーミーミー ミーミーミー 耳にもしっくりなミーミーミー だけどだけど いつか憧れたミーミーミー ミーミーミー 背伸びして食み出していくミー そして次第に曖昧になるミー 重なり連なって 誰も彼もがRPGの主人公のようにはなれないの 鏡よ鏡 のぞき込み 見れば見るほど ナニヌネノ 一体全体どのように 選びとるのかミー オレとボクとワタシと ワシとオイラとジブンと ウチとセッシャとワガハイと オノレとテマエとソレガシと オレとボクとワタシと ワシとオイラとジブンと オレとボクとワタシと ワシとオイラとジブンと

about

2021年8月21日(土)に自宅作業部屋から配信した弾き語りライヴの音源です。この日は、息子の縁(小5)がカメラマンとして参加してくれたので、少し声も入っています。

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It is a live performance that was streamed from my work room on Aug 21, 2021.
In this episode, my son works as an assistant for me, and his voice is also recorded a little.

credits

released August 24, 2021

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all rights reserved

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about

小田晃生 / Kohsey Oda Yamanashi Prefecture, Japan

小田晃生
おだこうせいKohsey Oda

1983年生まれ - 岩手県住田町出身
音楽家・シンガーソングライター

Born in 1983 - Japan
Musician, singer-songwriter

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